中国で、ロケットの残骸が墜落・炎上!― オレンジ色の毒性ガスが発生?― 事故が相次ぎ、地域住民への被害が多発…

中国で、ロケットの残骸が墜落・炎上!― オレンジ色の毒性ガスが発生?― 事故が相次ぎ、地域住民への被害が多発…

■ニュースの概要
2020年9月8日、中国・自由時報が伝えたところによると、中国が打ち上げたロケットから分離したロケット・ブースターが地上に墜落して爆発・炎上し、地域住民が被災していたことが分かった。9月7日、中国当局は、山西省にある太原衛星発射センターから、長征4号B型ロケットを打ち上げ、地球観測衛星「高分11号02」を軌道に投入することに成功したと発表した。しかし、ロケットから切り離されたロケット・ブースターと見られる物体が、太原衛星発射センターから500km離れた丘陵地の市街地に落下し、爆発・炎上した。この影響で、多くの住宅は破壊され、周辺には濃厚なオレンジ色の有毒なガスが拡散したという。落下地点では、中国語がペイントされた飛行物体の破片が散乱しているのが確認されている。しかし、中国当局はロケット・ブースターの墜落について、言及していない。落下物は、ロケット打ち上げ時に推進力の補助として使用された一段目のロケット・ブースターと見られるが、中国では毒性の高いヒドラジン燃料が使用されており、今後の地域住民への健康被害も懸念される。現時点で被害の規模は分かっていない。
引用・参考:https://news.ltn.com.tw/news/world/breakingnews/3284690
https://www.dailymail.co.uk/sciencetech/article-8706837/Chinas-Long-March-4B-rocket-booster-explodes-crashing-nearby-town.html
https://www.express.co.uk/news/science/1332690/China-rocket-crash-video-Long-March-4B-booster-rocket-crash-school

■当チャンネルによる調査・分析・解説・意見
さて、先進諸国では通常、ロケット発射場を海岸近くに設置するのが一般的だ。ロケット発射時の事故、発射物の墜落、爆発、ロケット・ブースターの落下など、多くの危険があるためだ。一方、中国では安全保障上の理由を考慮して、3つの主要な発射センターを内陸部に建設した。これに対し内外から、地域住民への安全対策を軽視しているとの批判が高まっている。実際、このような落下物、そして墜落による事故・被害は後を絶たない。1996年2月、西昌衛星発射センターから発射された長征3号・B型ロケットは、打ち上げに失敗して墜落し、近隣の集落に壊滅的な被害をもたらした。中国の新華社通信はこの事故で6名が死亡し、57名が負傷したと報じたが、海外メディアは被害者は数百人規模であったとしている。2012年5月、2014年12月、2018年1月には、ロケット・ブースターと見られる物体が、それぞれ湖南省蘇寧市、貴州省福泉市、四川省西昌市に墜落し、高圧線や民家などを破壊した。2020年4月、長征3号・B型ロケットでインドネシアの衛星「パラパN1」を打ち上げようとしたが失敗し、3段目ロケットと衛星が四川省の山間部に墜落した。こうした事故は一部であり、ロケット発射場の周辺地域は、常に危険と隣り合わせの状況にあると言えるだろう。さらに問題なのは、中国当局がヒドラジン燃料を使用し続けている点だ。ヒドラジン燃料は安価で貯蔵性に優れているが、腐食性があり毒性も高く、さらに発ガン性のある物質なのだ。このため先進諸国は、ヒドラジン燃料の使用を段階的に廃止している。ヒドラジン燃料は、発射台周辺の環境破壊や、落下時の健康被害の面でも深刻な問題となっているのだ。米国航空宇宙局(NASA)の元職員で、米国連邦航空局(FAA)傘下の諮問委員を務めるグレッグ・オートリー氏は、中国当局のロケット政策の杜撰さについて、「中国で運用されている安全基準は、アメリカの規制当局から見れば卒倒ものだ」と批判している。

今回のテーマは「中国でロケット残骸が墜落・炎上、オレンジ色の毒性ガスが発生!」でした。オレンジ色のガスの発生は、ヒドラジン燃料と四酸化窒素酸化剤が反応した時の特有の現象とされ、とても有毒です。そして、中国ではロケット打ち上げ失敗による墜落事故や、ロケット・ブースターの落下事故が多発しています。地域住民の安全を軽視していると非難されても致し方ないでしょう。中国当局は、ロケット発射センターを海岸部や島嶼部の無人地域に移すことや、ヒドラジン燃料の使用を早急に取り止めるなど、対策を示すべきと思われます。また、米国の民間企業スペースXのファルコン9ロケットでは、ロケット・ブースターにパラシュートを装備し、海上に着水させた後回収することに何度も成功しています。中国当局も、こうした技術を応用すべきと思われます。以上、甘井香織がナビゲートいたしました。みなさんは、どう感じられましたか?
引用・参考:https://arstechnica.com/science/2020/09/another-chinese-rocket-falls-near-a-school-creating-toxic-orange-cloud/
http://native.cnr.cn/society/201205/t20120528_509717895_4.shtml
http://www.chinanews.com/tp/hd2011/2014/12-31/460747.shtml
https://news.mynavi.jp/article/20200414-1016840/
https://www.soundofhope.org/post/365788
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2019/11/3b.php
SpaceXがFalcon 9ブースターの4回目の回収、フェアリングも再飛行と回収に成功

■使用楽曲提供:
「甘茶の音楽工房」様 https://amachamusic.chagasi.com/
「ミュージックノート」様 http://www.music-note.jp/bgm/

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